言葉というものは同時に複数の意味を持つ。「重ね合わせ」である。
文というものは、この重ね合わされたもののテンソル積となる。
しかし、それぞれの言葉(単語など)は独立したものではなく、「もつれ」があり、
それゆえに整合性のある「(意味)世界」だけが残る。

まさしく量子力学であり、言葉というものは量子計算によって計算可能だ。
量子コンピュータによって人工知能は言葉を現実的な時間で計算可能になる。
そのように考えて、量子計算を実装・実験している。

論理・集合・写像における「もつれ」こそが哲学すべき対象ではないかと思う。
「もつれ(エンタングルメント)」とは人為的に構成するならば「制御」であって、人間の意思によって組み立てられる。
非人為的な「もつれ」。これが世界を構成している。
われわれも「もつれ」によって構成されているわけだ。