0748名無しさん@そうだ選挙に行こう! Go to vote!
2017/10/22(日) 18:16:56.310“何をするかわからない他者たちと共存するために、それらの解釈の諦めを理論的に取り扱う、これが必要だと思います。
無解釈性を理論に含めている人文学、それを僕は、フランソワ・ラリュエルを背景として「非人文学」と呼んでいます。
解釈を努力する部分と、解釈をあきらめる部分が、両方ある。
諦めるといっても、すぐに暴力的なぶつかりあいになるのではなく、ただたんに隣にいることです。
つまり、ナマコとヤドカリのイメージです。空間的並置とはそういうことだと思います。
複数の秘密が隣り合って並んでいる状態です。少なくとも僕は、そういう状態について考えたいのです。
それも、意味を伝える言語だけではなく、非シニフィアン的でフォルム的な言語を駆使して考えたいのです。”
― 千葉雅也「ナマコとヤドカリ」『現代思想の転換2017: 知のエッジをめぐる五つの対話』(2017)