「老子」 第二十一章(抜粋)

道之為物、惟恍惟惚。
惚兮恍兮、其中有象。
恍兮惚兮、其中有物。

道の物たる、ただ恍ただ惚。
惚たり恍たり、その中に象有り。
恍たり惚たり、その中に物有り。

「道」というものは、実におぼろげで捉えにくい。
捉えにくくておぼろげであるが、その中には象(かたち)が潜む。
おぼろげであり捉えにくいが、その中には物(実体)がある。