定義1. 子は父により身ごもり、母から産まれてこの世に来るものである。
定義2. 一人の人は一つの人格(Person)から成る子である。
定理1. 真そのものはそれ自体で有る
証明
真は無いと、する。 すると「真は無い」という真が有ることになってしまい、「真は無い」は偽りである。ゆえに真は有る。この必ず有る真そのものは他のものによらずにそれ自体で有る(証明終)。
定義3. 真そのものを「神」と呼ぶ
と、定理1.により
定理2. 神はそれ自体で有る。
人において真そのもの(神)は、理解するものとして人の精神に有るから、
定理3. 神は人の精神に有る。
ここで、人の精神が無くても定理3.が成り立つためには定理2.により
定理4. 神は人の精神である。
人の精神は人に有るから、
定理5. 神は人に有る。
ここで、人が無くても定理5.が成り立つためには定理2.により
定理6. 神は人である。
従って、
定理7. 神はこの世に子として来る。
(「人」の定義に、この世に子として来ることが含まれる)。ゆえに
定理8. 神の実在(existence)は人である。

この世に来る前の神は「可能態としての人」として有る。ここで「人」はこの世に有るとは限らないということだ。

ミツバチ、コモドオオトカゲ、トゲネズミ(哺乳類)などは父がこの世に居なくても単為生殖で子が産まれる。だから「父」はこの世に居なくてもよい。しかし、「母」はこの世に居なければならない。では、神はどうであろうか。そこでここでは一つの公理を示そう。
公理1. 父も母も神でないならば子は神でない。
系1. 子が神であるならば父または母が神である(対偶)。
神がこの世に子として来るとき母はすでにこの世に居なければならず、母は神ではありえない。ゆえに系1.により、
定理9. 子が神ならば父が神である。
神がこの世に子として来る時、定理9.により父は神である。神がこの世に子として来るよりも前に神はこの世に居ないから、神である父はこの世に居ない。つまり、
定理10. 神がこの世に子として来るとき、父はこの世に居ない。