というか当時は、日本が国際社会から袋叩きにあい、それでも尚、協調路線を維持しようとした政府に対して
轟々たる批難が巻き起こっていたのであって、軍部のやり方が国民的支持を得ていたことは疑いようのない事実だろう

そうした風潮に対して批判的な論陣を張ってきた新聞各紙が販売部数を軒並み減らし続けた結果、政府よりだった新聞社が
次第に軍寄りになっていったという歴史的事実がある

この好戦的国民世論の形成という恐るべき罪、一般国民を一方的被害者という殻に包み込んでしまい国民自身の戦争責任に
煙幕を貼ってきたのが内田のような人間であり、なぜ戦争に突き進んでいったのかという根本理由に言及することをタブーにして
過去の教訓を瓦礫に埋もれさせ再びまた同じ過ちを繰り返そうとしている。