思想家というものは余りに自分が素晴らしい考えを持つ人間であると思い込みすぎていて
他の人がもつ信条を安易に見下し、一々口を挟まなくては気が済まない性質を少なからず持っているが
歩み寄りや宥和ということとは最も遠い地点にいるこうした人たちは、怒りや侮蔑と言った
己の攻撃的態度が争いに、果ては戦争の発端に繋がるという危険性をまるで自覚してはいない