従来、真空中から電子が生まれたり、また電子が真空中に溶け込んで消失したりする現象が観測されてきた。
この客観的な観測結果から“真空”は、実際には何らのエネルギーで満たされた空間だと考えられるようになった。

だから最近のビッグバン理論では、「無から宇宙が生まれた」と堂々主張する学者まで現れている。
仮にこの世がエネルギーの振動で出来ているとすると、これらの現象や理論も何ら不思議ではないことになる。

物質がそもそも振動でしかないとしたら、ある固有の振動で構成される宇宙は、ちょうどラジオの特定のチャンネルと同じで、たくさんある中の一つに過ぎないという見方もできる。

われわれの物質的身体は、われわれの属する宇宙の持つ自然法則というフレームの中に閉じ込められているが、
ラジオのダイヤルを回せば周波数帯が変わり、まったく別の声(情報)を聴くことができるように、
仮に物質の振動数を調整できる技術があれば、次元の壁を突破して並存する世界を次々と行き来できる可能性もあるわけだ。