政治体制の基本は、力で利権を占有して上納させることであって、
これは古代から現代まで変わらない。変わったのは上納方式が
労働や労働の成果を直接に奉納させることから、管理下で取引き
を行わせて、その上前を納めさせるようになったことだけ。
直接の上納が行われなくなった分、取引きが縮小してしまい、
皆が自律的な集団のために活動するようになると、上納が維持
されなくなるので政治体制が弱体化する。すると、別の政治体制
がその弱体化に付け込んで入り込んで上納を強制するようになる。
政治体制がパワー・バランスの上に成立しているというのは、
そういうこと。