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l`゙゙!,/゙ l,.'l、 ノ「./ .l/ '゙i, 「この世とは、そういうところなのだ」と言うしかない 議論や会話は、自分の思考を伝え、フィードバックし、もっと高い次元へと自分の考えを昇華させてくれる最高の機会です。
そういう場では、その機会を最大限に活かすために、理論武装、ち密な論理と柔軟性を持った整然とした「考え」を準備します。また、議論や会話の前に、臨機応変に対応できるための「情報収集」は欠かせません。
しかし、「考えていること」は、大抵ふわふわしていたり、問題としていることがらの本質が見えていなかったりします。ここでいう本質とは、「ものごとの裏に隠れている本当のこと」という意味ではなく、「共通了解」のことを指します。 「共通了解を得る」ことを実践するべき人には、以下の共通点があります。いずれも、議論や会話の中でのことです。
・「なんかこの人とは馬が合わないな…」と感じることが多い
・「私の話、面白くないかな」と感じることが多い
・参加できない、発言できないことに劣等感を感じる
こういった感覚は、すべて議論や会話における本質=共通了解を得ていないことに起因する「悩み」です。
そもそも、議論や会話(雑談は抜きにして)は、参加の度合いではなく、一つの目的があって、
それにともなうプロセスですから、そこで劣等感を抱く必要はまったくありません。 昨今は、GD(グループディスカッション)や、ワークショップなどで、議論自体に評価する基準がある場合が多く、
また、「仕事ぶり」を判断するうえでも、こういった議論や会話の中で「うまくやる」思考が根付いています。
しかし、そういう思考の土俵だけで戦っていると、とても辛いですし、何より、議論の「目的的性」のようなものに合っていません。 本当に議論や会話を”達成”したいのであれば、何よりも「共通了解」を得る必要があります。
この共通了解を得る議論や会話ができれば、個人的な劣等感や敗北感は味わうことなく、また、相手と共通の認識に立って話をするマインドとスキルが自然と身に付きます。 たとえば、「好きな食べ物」の話をするときは、一般に「食べ物」はどういうものなのかが共通了解として存在することは、意識しなくても分かります。 けれど、「少子化問題をどう解決するか?」という議論をするときに、
昨今の地方と都市圏での少子化動向の情報やデータを、議論メンバーの一人が知っていて、
ほかの人は全員知らない場合には、共通了解を議論メンバーで共有していることにはなりません。 好きな食べ物になぞらえていうと、「食べ物とは何を指すのか?」ということが分かっていない。遠足で「バナナはおやつに入るかどうか?」が、遠足のしおりに載っていないようなものです。
「共通了解を得る」ことに注力すれば、「自分がどのくらい議論に参加できたのか?」「とにかく発言しなければ!」と焦る気持ちもなくなります。また、意味のない劣等感や批判をすることもなくなります。 議論や会話を始めるときは、まず共通了解を得るための「同意」のフェイズから始めましょう。自分一人しか持っていない可能性のあるデータは、先に提示します。
また、相手が自分の知らない情報を持っていることが分かった場合は、恥ずかしがらずに「それはどんなデータから得ましたか?」
「その言葉の意味はどういったものなのでしょうか?」と聞きます。
あくまでも、これは「相手を打ち負かそう!」という気持ちではないようにすることが大切です。ソクラテスの気持ちになって、建設的な問答をすることが大切なのです。 論文や、学術的な本を読むと気づきますが、脚注が「本文の下」に書いてある場合と、巻末や章末に書いてある場合では、圧倒的に本文の下に書いてあるときのほうが読みやすいですよね。
これは、書籍という媒体を通した、著者と読者の「共通了解」の工夫だと僕はとらえています。共通了解を得ようとするマインドと、それをどこで発揮するかというスキルを体現しているものとして挙げられます。
その工夫が最初うまくいかなくても、「論文を書く」ような議論や会話が大事です。
しっかりと踏まえる情報を踏まえ、それを自明のこととして意地悪に隠さずに明確にする。
それこそがコミュニケーションといえるのではないでしょうか。 論文や、学術的な本を読むと気づきますが、脚注が「本文の下」に書いてある場合と、巻末や章末に書いてある場合では、圧倒的に本文の下に書いてあるときのほうが読みやすいですよね。
これは、書籍という媒体を通した、著者と読者の「共通了解」の工夫だと僕はとらえています。共通了解を得ようとするマインドと、それをどこで発揮するかというスキルを体現しているものとして挙げられます。
その工夫が最初うまくいかなくても、「論文を書く」ような議論や会話が大事です。しっかりと踏まえる情報を踏まえ、それを自明のこととして意地悪に隠さずに明確にする。それこそがコミュニケーションといえるのではないでしょうか。 哲学というと、一方で、たとえば世界の根源は何か、とか、生きる意味とは何か、とか、実生活に役にたたない、意味のないことを、ぐちゃぐちゃだらだらと言葉だけややこしく考えているだけのもの、というイメージが一般にはあることと思います。
しかし実は、哲学の最も重要な本質は、あらゆる事柄を考える際の最も力強い「考え方」にある、と私は考えています。
この「考え方」は、ゆっくりと、しかし確実に、優れた哲学者たちからまた次の哲学者たちへと受け継がれ、発展してきました。
生き方や人間関係の問題から、社会的・世界的な難問にいたるまで、私たちはこれら問題を、何千年もの歴史を重ねて積み上げられ発展してきた哲学の「考え方」や「洞察」を活かしながら、なんとか解き明かすことはできないだろうか。
本ブログでは、そうした現代の「哲学」を構想するための重要な思考の材料として、哲学の古典や名著を紹介・解説しています。 なんかすっきりしない。
「哲学の最も重要な本質は、あらゆる事柄を考える際の最も力強い考え方にある」というが、
で?
という感じだが、続けてみると、その哲学を以って、
「生き方や人間関係の問題から社会的・世界的な難問を解き明かす 」ことが目的のようだ。 苫野一徳さんのプロフィールを見てみるともう少し分かる。
紹介文
1980年2月28日生まれ。博士(教育学)
哲学・教育学徒です。熊本大学講師。多様で異質な人たちが、どうすれば互いに了解し承認しあうことができるか、探究しています。 >多様で異質な人たちが、どうすれば互いに了解し承認しあうことができるか、探究しています。
ヘーゲル的な探究内容だ 要は、「人々が互いに了解し承認しあえるようにしたい」というのが目的のようだ。
これは大きな課題だ。
要は、生き方や人間関係の問題から社会的・世界的な難問は、人が相互に了解し承認しえないことが基にあり、それを哲学で解決したいと苫野は考えているようだ。
たしかに、原理的に世界や人間はどうなっていることを探究し、もっとも深いところから考えないと、人間の意見の衝突は解決されることはないだろう。 これは、哲学者がそうした原理を見出し、市民に分からせるというよりは、市民各々がこうした根源的な問いを問い続けてこそ意義がある。
結局、根源的な原理というのも一つの確信に過ぎず、誰もが一斉になっとくできるわけではない。だから、それらをお互いに擦りあわせていく必要があり、そのために誰もが哲学者のような態度を持つ必要がある。 「相互承認の感度」を育むためには、
価値観や感受性のことなる者同士の間に、
なんらかの「共通了解」を見出す経験を積む必要がある。
多様で異質な人たちが、それでもなお、なんらかの形で了解し合う、
あるいは納得し合おうとすることは、
《自由の相互承認》を支える重要な態度であるからだ。 そこを、どうやって相互了解、相互承認へと持っていくか 三十代四十代五十代女性が男を魅了するには
第1章 出会い
よく言われる嘆き文句に全然出会いがなくてというのがあるが、違う。恋愛に進むような出会いを演出してやらないとそりゃあないよ。 そのためには、家を出て帰るまでに会うすべての人について、セックスできる、できないを評価付けしていくと、そういうフェロモンというか空気を放出していくようになるそうです。これは、さる独身美女から教えていただいた技で、実際効果あったそうです。
私も試してみましたが、一日続けるのは難しく、だからこそ達成したときの効果は期待できそうです。 第2章 男を魅了する技
とにかく初めてという言葉に男は弱い。これ、鉄板。お口はしたことないから心配だわ、痛かったりしたら言ってね。と
ネタ振りしておいていざ、するときに、初めてしたけど、大丈夫でした?といく。適度な敬語を使う。
昨今、敬語を使わない大人が増えている中、敬語で接せられると特別感が大きい。ただし、皇族にはあまり効果ないと予測される。
ベッドイン前に下着をかえる。自分のために用意してくれていたんだとこれも特別感。ただし、勝負下着でござる的なのはNGです。といってひたすら白というのもあざとい。あと、挿入の前に下着越しに突かせてみるのも男は喜ぶ。一戦終えたらおすすめの言葉は、
こんなに優しく抱いてもらったのは初めて。
くらいが適度。さよならの際には、
今度はいつ頃に会いたいねと余韻を作る。会えるではなく会いたいがポイント高い。 女性の性欲、40代がピークってほんと?
女性の性欲がいちばん強くなるのは40代だと言われている。なぜ40代でピークになるのか。女性たちはそれを認識しているのだろうか。自分でも持て余すほどの性欲に襲われたとき、彼女たちはどうやってその性欲を解消しているのか。 女性の性欲は40代がピークだと言われている。そういえば、と思い当たる人も多いのではないだろうか。
私の周りにも、「40代で乱れ咲いたわ」「やたらと体がしたくてたまらなかった」と当時を振り返る女性たちの多いこと。それもこれも、どうやらホルモンのなせる業らしい。 男性の性欲のピークは、個人差もあるが10代後半から20歳前半だろう。
「女とみればしたくなる」
「ちょっとした刺激で、すぐに勃起してしまう」
男たちからそんな話をよく聞いたものだ。 女性だって若いほうが身も心も活性化しているのだから、「したい」と思うのでは? そんな疑問も起こりそうだ。
だが、昔から「30させどき、40はしどき」と言う。30代は「させどき」で、40代になったら自らしたくなるという意味だろう。これに関しては大きく頷く女性たちがたくさんいる。 「20代は興味本位でしたい気持ちが強かった。毎日セックスできると思って
結婚したものの、現実の生活は大変。子育てに忙しくて、30代はセックスから
遠ざかっていた。40代でようやく少し余裕が出てきて、再度、夫婦の時間が増えてきた。
40代半ばで、急に性欲が激しくなり、自分から夫を襲うようになったの(笑)。
最初は喜んでいた夫も、途中で音を上げた」(スミコ=仮名・以下同・50歳) 既婚女性だけではない。独身であっても40代で性欲に翻弄される女性がいる。
「今になって恋人の他にセフレが2人います。人生最大のモテ期。ずっと仕事ばかりしてきて、まったくモテなかったのに……。
40の声を聞いたとたん、体がうずうずしてきて。自分の性欲をコントロールできなくなったんです。
もともと長くつきあっている恋人がいるんですが、彼だけでは物足りない。
とにかくセックスしたい、激しい快感がほしい、と思って自分からスポーツジムでナンパしました」(ナオコ・46歳) セフレのひとりはジムで知り合った25歳、信じられないくらい体力があって、何度でも応じてくれるのだという。もうひとりは行きつけのバーで顔なじみだった30歳。こちらもセックスが強い。そして恋人は同年齢。恋人とは、まったりと愛情確認のセックスをするのだそう。
やはり20代とはまったく違う性欲に突き動かされているようだ。 兵庫地方の民謡デカンショ節に「年増女とお寺の鐘は、突けば突くほどうなり出す」という歌詞がある。昔の「年増女」は20代後半だったかもしれないが、生活や寿命を考えて今の年齢に直すとやはり40代に当たるだろう。 ホルモン量だけの問題ではなく、女性の40代はやはり精神的にも落ち着いて余裕があるのだと思う。だから、若いときとは比べものにならないくらい深い快感を得ることもできる。体も心も、まさに熟している年代なのだ。
女性の平均的な閉経時期は50.5歳と言われている。その前後5年間、つまり45歳から55歳くらいまでがいわゆる更年期とされ、女性ホルモンが激減することによって心身共に不調を訴える人もいる。 ただ、周りを見渡してみても、更年期でひどい症状に悩まされているのはごく一部。多くの女性はパートであっても仕事をしているし、若干の不調を抱えていても元気に振る舞っている。そんな時期だからこそ、元カレや同級生などと再会して恋に落ちるケースも多い。 実際、既婚女性で不倫に走る年代も40代が最も多いと実感している。かつては、不倫に走った40代女性に話を聞くと、
「もう夫とはできない、“恋”をしたかった」と言ったものだ。
だが最近は、「家庭は家庭、外での恋愛は恋愛。分けて考えている」「夫は家族だから、夫とはセックスできない」
「外で思い切り女としてセックスして、家では母と妻に専念する」などという声をよく聞くようになった。
少し前まで、男たちが言っていたセリフを、今は女性たちが口にする。
これも男性ホルモンが優位になった証なのだろうか。 以前はよく、女性は本気になるから不倫はできないと言われていた。だがそれは、男性の願望だったのかもしれない。現代の女性たちは、不倫で強烈な性的快感を享受し、家庭は家庭で守っていこうとしている。
それは善悪の問題ではなく、今、起こっている現実なのだ。 彼女たちは言う。
「つきあっている人がセックスできなくなったら、やはり会わなくなると思う。だって不倫の関係は、やはりセックスでの快感があってこそだから」
心身ともに熟した40代の女性たちは、「とんでもない快感」を決して手放さない。もっともっととエスカレートして性を追求していく。だが、もちろん家庭もうまく切り盛りする。よくも悪くも、女はしたたかなのである。 .
20180314中天新聞 媒體「甄嬛傳」 同業發問女記者「狂翻白眼」
http://www.youtube.com/watch?v=YvALnbXQESM
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/l:::;':/:::::;イl .; ヽ ,,__;;/.:.:.:.:.: |:::l 宋学よりモンゴル・元を経て、明学に至る学問は、自分自身の見解に基づいて経書を解釈する、「性理」の学として発達した(「宋明理学」)。
それに対して、経学・史学を研究し、その拠り所を古典に求めたのが、考証学の起こりである。
また、漢学あるいは樸学(ぼくがく)とも呼ぶ。 明末清初の時期の黄宗羲や顧炎武が、考証学の先駆的存在である。黄宗羲の方は、歴史や暦学の方面に精通しており、
顧炎武は、経学・史学や文字学に秀で、厳格な考証を行った。以後、経学・史学の研究が隆盛となった。
また、康熙・雍正・乾隆三代の学問奨励策とあい符合して、考証学は乾隆・嘉慶年間(1736年 - 1820年)に全盛となった。
このため乾嘉の学(けんかのがく)・乾嘉学派の名がある。 黄宗羲・顧炎武・王夫之の「明末清初三大師」は、みんな反清復明闘争をやってた。
清は彼らの博学と文才を惜しみ、たびたび朝廷に招聘したが、誰も受けなかった。 黄宗羲は字は太沖、号は南雷、梨洲という。浙江省余姚の出身であり、王陽明とは同郷にあたる。
父の黄尊素は明末の東林党の指導者の一人として知られ、1626年に時の権力者で、東林党に対抗する閹党を従えていた魏忠賢の弾圧を受け獄死した。
黄宗羲は東林党の精神を引き継いだ政治結社復社に参加、1644年に李自成によって明が滅び、
清が中国本土に侵入してくると郷里の子弟を組織して義勇軍を結成、清朝支配に抵抗した。
彼は魯王朱以海の政権に協力し、1649年には長崎を訪れ日本の江戸幕府に反清の援軍を要請している(この時の一部始終は『日本乞師記』にまとめられている)。
この時の要請は果たせず、結局反清復明の運動は絶たれてしまい、以後は故郷で著述に明け暮れる日々を送った。 顧炎武は元の名を絳、字を忠清という。清代になって炎武という名に改め、字は寧人、号は亭林とした。
南直隷崑山県千墩(江蘇省崑山市千灯鎮)の出身である。
明末の東林党の流れを引き継ぐ政治結社復社に参加していた。
1644年に李自成によって明が滅び、清が中国本土に侵入してくると
郷里の子弟を組織して義勇軍を結成して清朝支配に抵抗して、
各地を流浪しては反清の活動に積極的に携わっていた。
各地を流浪するにあたり、一緒に共する馬に書物を満載しながら文献と
照らし合わせた実地調査を行い、地理や歴史の研究に勤しんだ。
経学、訓詁学、金石学などにも精通していた彼は陽明学を批判・・・ 王夫之は、湖南省衡陽県出身。14歳で生員となり、崇禎15年(1642年)、
『春秋』の成績優秀により武昌の湖広郷試に兄とともに挙人及第する。
ところが、翌年の会試は途中の農民反乱のために北京に辿りつくことができず、
そのまま崇禎17年(1644年)の李自成・呉三桂コンビによる明の滅亡を迎えた。
その後、清軍が南進するや、永暦2年/順治5年(1648年)、反清挙兵を計画するが
失敗して敗走、南明の永暦帝の下で明朝再興活動に身を投じて行人となった。
ところが、権力者となった張献忠の残将に睨まれて処刑されかけて辛うじて衡陽に逃れ、
さらに清の追及を受けて各地を転々、晩年になってようやく衡陽近郊の石船山内に
腰を据えて「明朝の遺民」として生涯を送った。
・・・明末の四大思想家(ほか三人は顧炎武・黄宗羲・朱舜水)に数えられる。
黄宗羲をのぞいて皆、終生辮髪しなかった。 黄宗羲・顧炎武・王夫之
みんな南方の出身だ。
全員、反清復明の活動家。 朱舜水-反清復明運動後、1959年に日本に亡命、水戸藩徳川光圀の厚遇を受け水戸学の基礎となる シナでは、明代・清代を通じて、朱子学が国教とされて思想統制が厳しくなり、哲学の発展が止まった。
とくに清では、漢人の国粋主義を取り締まるため、文字の獄が何度も起きた。
中近東もそうだ。中世では科学や哲学が百花繚乱だったのに、近世になると、
なぜかイスラム教による呪縛がだんだん強くなり、まったくの停滞期と化す。
日本や欧州とは逆の傾向だ。 明清時代や朝鮮時代は、東アジアが儒教に骨まで毒された時代であった 清の時代にも、シナは力強く発展を続けてた。
でも、なぜか、日本と欧州がそれを上回る爆発的な勢いで進歩したため、シナはあっさりと追い抜かれた。 儒学・儒教思想の中で、明代に生まれ流行したのが陽明学であったが、それに対し、清代では考証学が流行した。
一般に、清王朝が異民族支配である清朝の政治を批判することを厳しく取り締まったので、清代の儒学者は政治批判となるような議論を避け、
もっぱら古典の字句の解釈、つまり考証のみにならざるを得なかったと言われる。
その考証も一字一句をゆるがせにせず、古典を徹底的に理解しようと言うするどい学問となった。
代表的な学者に顧炎武、黄宗羲がいる。彼らの思想は、厳格な考証によって、儒学を経世実用(世の中のために役に立つこと)の学に高めることであった。 広く深く資料を求め,独断的発想を避け、公正に証拠によって考え,証明する経験論的学問の意である。
一般には「清朝考証学」というように儒教の一流派の学問・学風をさす。 宋成立期に成立した「性理学」「朱子学」が,その形而上学的思弁性の過度の発達にもとづく空疎性の増大を来たした。
一方それに対抗する如くにおこった明成立代の「陽明学」も,実践性を尊ぶ情熱的な講学のなかから,
しだいに空疎な理論を旨として宋学に近づく右派と,「現成良知」を唱えて欲望的な人間性を肯定する左派の分裂的傾向が強まるなど,
陽明学者でさえ,陽明学者の恣意享楽的状態や独善的生活を批判するようになっていた。 「中国のニーチェ」 明の李卓吾
李贄は福建省の出身で、1555年から1580年まで地方官を中心に歴任し、その後王学左派の論客と出会い、
なおいっそう急進的な思想をかかげていった。1590年には『焚書』を著し、これまでの道徳や道理に
とらわれ過ぎて世情に疎くなっている儒学者、朱子学者、道学者たちを痛烈に批判したため、
政府より国家的圧力がかけられた。一方で彼は、南京でイエズス会宣教師のマテオ=リッチ
(1552-1610。中国名は利瑪竇。りまとう)と3度会見し(1598)、キリスト教の理解も
示したとされている。翌1599年には『蔵書』を著したがこれは禁書となり、迫害を逃れて
北京に入るが逮捕され(1600)、獄中で自殺した(1602。李贄自殺)。
彼の著書は次の清(しん。1616-1912)の時代になっても禁書は解かれなかった。 李贄は偽りのない童心(真心)を重視した人物である。陽明学の良知の究極が童心であり、
純真な心を持つ人が人の本来あるべき姿で、これが年齢を重ねていくごとに私欲が生まれ、不完全者となる。
童心に帰ることをで理想の社会が実現されるという思想から、
明末の混乱期を生きた李贄はこの有様を不完全な人間たちが創り出した歴史として批判、礼経主義を偽善とし、
孔子(こうし。B.C.552?/B.C.551?-B.C.479)や孟子(もうし。B.C.372?-B.C.289)といった儒教の聖人であっても私欲を持ち、
完全者は存在しなかったとして、危険思想家・反儒教主義者・急進的自由主義者として国家の反逆者、儒教の異端児と位置づけされてしまったのであった。 李卓吾といえば、「童心」。
童心こそが、良知の究極の形。 . ________
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