千葉さんの思想はよく知らないけど、現代社会にはドゥルーズ=ガタリが批判した
ような父権的一意決定-抑圧システムなんて、もはや存在も機能もしていないからね。
だから、そこからの逃走線なり、アンチテーゼとしてのマイノリティーを掲げる
思想的な戦略というのが、さして効果的だとも思えない。

むしろ、マイノリティーという概念は妄想だくらいにみなしておけばいいんじゃない。
これをテーゼにするなら、「全ての人間はマイノリティーである」

トランプ大統領はマイノリティーである、芸能人はマイノリティーである。
オリンピック選手もマイノリティーである。マツコデラックスもマイノリティーである、
汚職する者、犯罪者はマイノリティーで、美人もイケメンもマイノリティーで、と、
正常と非正常の二項対立の再構築くらい、フランス思想の人だったら、簡単なんじゃないの。