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西部邁さん遺体は両手緊縛、自殺ほう助事件の疑いも
[2018年3月14日23時13分]

1月に自殺したとされる評論家西部邁さん(当時78)の遺体の両手が縛られていたことが14日、
捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課は、何者かが自殺を手助けした自殺ほう助事件などの
疑いもあるとみて捜査している。

西部さんは1月21日未明、行方不明になり、長男が捜索願を出した。同日朝、東京都大田区
田園調布5丁目の多摩川の水中で見つかり、病院で死亡した。目立った外傷はなく溺死とみられる。
河川敷には遺書があった。

捜査関係者によると、遺体は両手が縛られ、川まで届くロープで近くの木と結び付けられていた。
口はヘアバンドのようなもので覆われた上、口の中には小さな瓶が入っていた。

西部さんは手が不自由だった。ロープは遺体が流されることを防ぎ見つかりやすくする目的だったと
みられる。行方不明になる前後の状況から家族以外の何者かが関与した可能性があるという。

西部さんは東京都世田谷区に自宅があった。近年は著書などで自殺をほのめかすような記述もしていた。
(共同)