自分は、数学の考え方はゲーデル派なので、数学は不完全であると考えている。ただし、
数学は不完全ではあっても、現象の客観性へと漸近するのには、他にはない強力なツールだと
思うので、数学は不完全だが、完全性への契機を常に伏在させている、とそれを逆説的に
表現してもいいだろう。AIのブラックボックス化なども、この数学の不完全性と整合する要素が
ありそうだし、未解決問題(たとえば、ゴールドバッハ予想)の存在なども、数学の完全性には
未だ未知数のあることを窺わせる。

そして、哲学においても数学の有する論理性は重要なので、数学が最も哲学的な思考に
適したツールだと思っているよ。