http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1805/18/news112.html
慶大とIBM、量子コンピュータの研究拠点を開設 実用化に向け、化学・金融の4社が参画

慶應義塾大学とIBMが、量子コンピューティングの研究拠点
「IBM Q ネットワークハブ」を開設。発足メンバー企業として4社が参画し、
化学・金融分野への応用研究や量子アプリの開発などを進める。


今回の取り組みについて、慶應義塾大学理工学部長の伊藤公平氏は、
「IBM Qシステムは、あらゆる量子アルゴリズムが実行できるゲート式の
万能量子コンピュータで、最適化といった特定の問題に特化した
量子アニーラなどとは一線を画す」とコメントし、「過去20年間にわたり
慶應義塾大学が発展させてきた量子コンピューティングの研究レベルと、
ハブに参加するメンバー企業のニーズを合わせることで、実用的な
量子アプリケーションを開発することを目指す」としている。
IBMでは、ハードからソフトにわたる全階層での量子コンピュータ開発を行い、
発足メンバー企業の活動支援と、さらなるメンバー企業の参加支援を行うとしている。
ハブ機関とメンバー企業に対し、API、量子ソフトウェアツール、ライブラリー、
アプリケーションなどを提供。また、IBMのエキスパートによる新たな量子技術と
産業応用に関するコンサルティングも提供する。