>どこで間違ったんだろうね。

それにどう答えるかは、少なくとも、求めているのが個人としての対処法
なのか、システムとしての対処法なのかに依存するし、システムとして
考えた場合にも、ハラスメントの在り様をどのように変えようとするのか
に依存する。ハラスメントの問題をセクハラに限定して、セクハラの「原因」
を「女性蔑視」や「男女の不平等」にあるとして、そのような価値観の現れ
と認定される事象を取り締まる権限を強化することが、現状のシステム
が求めている対処法であるわけです。それにより、現状の仕組みにおける
ハラスメントの在り方が温存され、セクハラの事例は、違反する個人
(主に男性)に対する監視、取り締まり、罰則の強化と、市場における
女性の労働力の活用の促進を図ることが目標とされる。