俗にマルクス主義と言われているものはナロードニキと勘違いされていることがほとんど。
マルクス自身も晩年にナロードニキに傾く落ち度はあったものの、この二つは別物だと考えたほうがいい。
ロシア・マルクス主義の父といわれたプレハーノフやエンゲルスはその点一貫していた。
資本主義化なしに社会主義革命が実現可能だと考えていたナロードニキをプレハーノフは真っ向から批判し、
ロシアの資本主義化は不可避だと唱えたからだ。