マルクスは現状分析を可能にしたのであって処方箋は示していない
マルクスは協同組合を推奨したがそれならミルの方が具体的だ

ただしその現状分析は再生産表式を使った具体的なものなので
のちにカレツキ、レエンチェフラによって更新されるとはいえ無視できない歴史的里程標だ
(ローザ・ルクセンブルクも再生産表式を評価し、活用している)

かつての吉本ー花田のユートピア論争は吉本が勝ったことになっているが
ユートピアを単純再生産の社会だと看破した花田の洞察の方が
今日的な意義がある

とにかく知識人が再生産表式を論じた資本論第2部を読んでいないから生産的な
議論にならない