今日はミヒャエル-エンデの誕生日だって。エンデといえば「モモ」が有名で、
あれはいい童話だな。大人が読んでも楽しめる。それで、あの物語の意匠の
一つに、資本主義批判があるらしいよ。


ストーリーには、忙しさの中で生きることの意味を忘れてしまった人々に対する警鐘が
読み取れる。『モモ』という物語の中は、灰色の男たちによって時間が奪われたという
設定のため、多くの書評はこの物語は余裕を忘れた現代人に注意を促すことが目的で
あると受け止めた。編集者の松岡正剛は、「エンデはあきらかに時間を『貨幣』と
同義とみなしたのである。『時は金なり』の裏側にある意図をファンタジー物語に
してみせた」と評した。

「時間」を「お金」に変換し、利子が利子を生む現代の経済システムに疑問を
抱かせるという側面もある。このことに最初に気が付き、エンデ本人に確認を取ったのは
ドイツの経済学者、ヴェルナー・オンケンである。