我々は日常的な態度において他者を役割、責任、権利・義務といった観点から見ている
このような見方は他者と一定の人間関係を構築し何らかの目的を達成するのに有効な手段である
しかし一方でこのような見方に没頭することで我々は他者が様々な個性・不完全性・欲望を持ち、有限で、何度も過ちを犯す人間であることを忘却してしまっている
特に資本主義社会においては賃金労働者は周囲から機能として扱われ、また本人もプロ意識の名の下に自らの人間性を忘却してしまいがちである