存在するというのは何らかの関係を持つということだと思います。
関係を持つというのは、ふたつ以上の要素が何かを交換する
ということでしょうけど、それが何なのかというと、たぶん
素粒子のような人間の感覚ではとらえることができないものです。
ただ、抽象的に「情報」とは言えると思います。
そしてその情報のバリエーションが「クオリア」になると考えられます。
論理的には他には選択肢が無い気がするためです。

意味が生じる現象を「創発」と名付けたわけですが、
「意識する」という現象も創発のひとつです。
創発とはバケツのなかで赤い水と青い水とを混ぜたら紫色の水になるような
統計的(?)な現象のような気がします。
もともとは意味化は外部から内部に取り入れた情報に起こるものですが、
内部の外部化が意識だと思います。
ただ、内部の外部化がどのようにして起こるのか、
内部だけでは完結しない気がするので
内部が外部に反映したものを外部化しているということかもしれません。
外部が仮の概念であるように、内部も仮の概念ということになりますが、
意味の階層構造をもつことによって等能性により
内部というアイデンティティが維持されます。