哲学者で津田塾大学教授の萱野稔人氏は、PKは「運」の要素が本試合より強いとしながらも、
哲学の観点では「運」と言っている限りは勝てないとの見方を示す。

「中世の哲学は、科学技術も発達していなかったため、いろいろな事を『神の意思表明』と解釈した。
近代になると、運よりも人間の力で世界を動かしていこう、という機運が生まれてくる。
(近代哲学の祖とされる)デカルトが『森の中で迷ったら、偶然にまかせてうろちょろ歩いては駄目だ。
とにかく、この方向だと決めたら、その方向を迷わず歩け』と言っている。
PKに関しても『運』ではなく経験や、そこから作られる度胸を生かすチームの戦略があってこそだ」(萱野氏)

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