>>62
そう、Aが前の晩に本当に心を揺るがされたのは経済的な問題ではなく、出身地に関する劣等感である。

前の晩、厨房に逃げたのはもしその場に留まっていたら本当の出身地を知っている俺がBとの会話の中で「そういえばAの中学って○○だったよね。最近、地元帰ってる?」なんて発言をすれば、Bに経歴詐称がばれてしまい、Aにとって真に心の問題であることが明るみに晒されてしまったのである。

言うまでもなく興味深いのは翌日のAのネットへの書き込みで、自身がいい歳してフリーターであるとこ、Bや俺のほうが自身に比べて比較的に社会のコネクションが豊富であることをAは問題なのだと、ネットに書き込みしていた。

そう、人とは本人にとって本当に核心的な部分が危機に晒されると、話題をすり替えるものなのである。とくに精神年齢が低いネット民なんかは。