>>931
ところですべての感覚には〈度〉[内包量]または量[外延量]がそなわっているのであり、これによって感覚は、[すでに述べた]同一の時間を多かれ少なかれ、満たすことができ、それによって内的な感覚能力に対象の同一の像を与えつづけることができるのである。そしてこれは、その感覚が無(すなわちゼロであり、否定性であるもの)にいたって消滅するまでつづけられる。だからここには実在性と否定性の関係があり、[感覚が無にいたる消滅のプロセスとして考えれば]実在性から否定性への移行という関係がある。