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たとえば、マルクスが、『ヴァイデマイヤーへの手紙』(1852年3月5日付)のなかで、諸階級の存在と階級闘争を発見したのは自分の功績ではないことをのべて、
『階級闘争は必然的にプロレタリアート執権に導くということ』を、彼の新しい発見の一つとして強調していることは、よく知られていることである(全集20巻、407ページ)。
こういうマルクスの立場を全体として研究するのではなく、その一部分のしかも草稿段階でのわずかな一節の断片的引用に、みずからの無政府主義的主張の根拠をもとめようというのは、科学的な態度とはいえない」
(志位和夫『激動する世界と科学的社会主義』、新日本出版社、263、265頁)。