階級が消滅して国家の機能が立ち枯れるという話はアナキズムっぽい。
マルクス主義は歴史というのは段階を踏んで徐々に移行するものだと考えていたので、アナキズムが目標とする社会もブルジョアジーの支配からいきなりそうならずにそのような段階を経るだろうと考えていた。
そういう話にすぎない。

政治的手続きの話ではなく、もっと抽象的に哲学的に論じられている。
どの政党が政権の座につくとかそういう実務的な話ではない。
どの政党であろうと、共産党宣言に書かれてあったように、プロレタリアートの利害を反映する法や制度を政治が実現し、格差社会・階級社会を是正する政策を実行される時代が訪れるならば、それはもうプロレタリアートの独裁段階に歴史が到達してきていることを意味する。