スマホ「実質ゼロ円」、1カ月でまさかの復活
消えた禁じ手が3月に復活したカラクリ
東洋経済 2016年03月22日

携帯端末の代金分を月々の通信料から割り引く「実質ゼロ円」。
2月にいったん姿を消した販売手法がわずか1カ月で復活している。

3月中旬に都心でざっと調べただけでも、
NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの複数の携帯ショップで、
店外から見える場所に「実質ゼロ円」のポスターが張られていた。
8万〜10万円する米アップルの最新機種「アイフォーン6s」が、
他社からの乗り換えでタダになる旨を堂々と明記していたのだ。

家電量販店でも、実質ゼロ円は復活している。
都心のある量販店の中では、3月に入るとドコモとソフトバンクの店舗で、
実質ゼロ円と書いた小さな札をカウンターに置き始めた。

同様の札がないauの店員に、
「よそのほうが安いですね」
と声をかけると、
「(割引額が端末代金を上回る)『実質ゼロ円以下』とお伝えしている」
と明かす。
「通常は名刺の裏に値段を書いて(客に)渡すが、今はしていない」
と証拠を残さない工夫まで教えてくれた。
http://toyokeizai.net/articles/-/110228