そういう考え方では普及が進まずワンウェブの経営が躓き、1000億以上の投資が回収できないということもあります。
また、スペースXといったライバルがドコモやKDDIと組めばアドバンテージになりません。
スペースXがすぐに追ってくるかはわかりませんが、どちらにせよ既存端末ではコンステレーションを掴む事ができないので
ワンウェブを成功させるには衛星対応したスマホや携帯電話を普及させ需要を開拓する必要があります。
ここでワンウェブが3社向けに事業を行っていれば以下のようなことも可能です。
ソフトバンクが契約向けにワンウェブの衛星端末をタダで維持できるセット割引キャンペーンを始めると
他社にやる気がなければソフトバンクは独り需要を開拓してニッチな顧客を先行して囲い込め収益を増やすことができますし、
もし他社もやる気を出して同じようなワンウェブ衛星携帯のキャンペーンを行えば
ソフトバンク自体は収益に結びつかなくとも3社が需要を開拓してワンウェブは経営が安定します。
そうなるとメーカーがドコモ・KDDI・ソフトバンク向けモデルのスマホにコンステレーション掴めるように対応させる流れも加速します。
他社が下取りで使わなくなったスマホ端末も衛星携帯として再販価値が上がればブライトスター社にも恩恵に与れるかもしれません。
世界的に見ても途上国の僻地でネットを普及させるためには莫大な中古端末の供給は欠かせません。
日本で中古端末が大量に出回るようになればワンウェブの普及も大きく前進すると思われます。
そのあたりを考慮して他社を容れない狭隘な心はやめたほうがいいでしょう。