■“不正受給”感染者の急増

 生命保険会社によるコロナ関連の入院給付金の支払いの一部で、不正行為が横行しているといいます。

 保健所職員も、不自然に療養期間を延ばそうとする患者が急増したと感じていました。

 関東の元保健所職員:「(発症して)2、3日経つと、熱下がるので。電話すると、『毎日いらないんだけど』みたいなことを言われて。そういったやり取りが2、3日続いたかと思うと、8日目ぐらいで『また熱が出ました』『のどが痛い』とか言い始めて。会って会話をしているわけではないので、それで延長になってしまって」

 港区の保健所でも…。

 港区みなと保健所・二宮博文課長:「(Q.療養を延ばしたいという人もいる?)中には、そういうことを言われる方もいるとは思いますけど。自宅療養で、本人の申告が中心になってきてしまうので。なかなか、真偽を確かめるというのは、難しいところではあります」

 隔離の期間が終了する10日目直前になると、熱やせき、のどの痛みを訴える人が増えるというのです。

 関東の元保健所職員:「保険金目当てらしいよという話になってきて。1日、5000円とか1万円とか入院補償が出るらしいよって。そういった頭で人の話を聞くと、納得がいくというか」

 わざと療養期間を延ばし、入院給付金を多くもらおうとする不正。入院給付金の急増の一因になっています。