【マッツ】Mats/Morgan【モルガン】
ねじれながらも人懐っこいメロディセンスとスウィートな歌声を持つ 稀代の盲人キーボーディスト・Mats Oberg と、ポストDrum'n'Bass 世代を代表する超絶手数王ドラマー・Morgan Agrenによる双頭ユニット、 Mats&Morganのスレッドです。 ●Morgan Agrenの公式サイト http://www.morganagren.com/ 2005年9月にはCuneiformから5thアルバム "Thanks For Flying With Us" が発売予定! >>1 (・∀・)イイ!! フランクザッパのユニバースで知ったけどすごい ●簡単ディスコグラフィ "Trends And other Diseases"(1996)…1stにして2人の個性が全開。 "The Music or the Money"(1997)…2nd。Mats面とMorgan面の2枚組。濃密。 "Radio Dada"(1998)…初期レアトラック集。 "The Teenage Tapes"(1998)…初期レアトラック集。 "Live"(2001)…3rd。ほぼ全曲新曲のライブ盤。圧倒的スピード感と演奏力。 "On Air With Guests"(2002)…4th。テレビ番組放映音源の再録。"Chicken"で昇天! ●Morganの叩きまくり動画 http://www.drummerworld.com/drummers/Morgan_Agren.html 昔趣味で翻訳したままほったらかしにしてたMorganのインタビューを ここにアップさせてください。 ------------------------------------------------------------------------ http://www.ragazzi-music.de/interviews/morganagren.html Morgan Agren へのインタビュー ragazzi: ニューアルバムのライブ盤は、以前は「Guardian Witch」という名前だった 「Guardian Pitch」を除くと全曲新曲ですね。他のアルバムの曲をライブで演奏する ことはないんですか? Morgan: 今は新しい曲ばっかりだね。昔のアルバム(The Music Or The money?ね) に入ってた「Banned Again」は例外だけど。でも他の旧曲もライブでやったことはある。 ragazzi:「Live」の後ジャケには3人のキーボーディストの名前がありますね。Mats Obergがリードキーボーディストだと思うんですけど、他のメンバーは何を? Morgan: Eric KarlssonとRobert Elofssonもいろいろ演奏してるよ。1人じゃ手が 足りない部分がいっぱいあるから。 ragazzi:「Live」の曲は昔より長めですけど、インプロビゼーション部分があるから 長くなったんでしょうか? それとも、全曲とも最初から最後まで作曲されてる んでしょうか。 Morgan: ライブのときは総じて長めに演奏しがちってのも理由だけど、新曲に長い ものが多いのも確かかもね。 ragazzi:MMではギターがリード楽器じゃないですが、あえてギタリストを入れているのは なぜですか? また、以前一緒にプレイしていたFredrik Thodendalを選ばなかったのは? Mats/MorganのどちらもJimmy Agrenのアルバムでプレイしているし、Jimmyもお2人の アルバムに参加してますが、要はそれが手っ取り早かったってことでしょうか。Jimmyは むしろブルース・ギタリストだと思うのですが… Morgan: ブルース・ギタリストだから何だって!? だからいいんじゃないか! Jimmyを起用した 理由なんて、そりゃ、彼のプレイが気に入ってるからに決まってるだろう。僕らはJimmyが バンドに持ち込んでくれるコントラストが好きなんだ。ミュージシャンとしても、人間的な 面でもね。彼のルーツはAngusとMalcom Young、Ry Cooder、Beefheartだけど、彼らは 多かれ少なかれみんなブルース系だ。Zappaのギタープレイもブルージーだし、素晴らしかった。 Denny WalleyとJohnny Guitar Watssonも同じだよ。彼らはみんな、Zappaの複雑な音楽に、 生っぽいクールなブルース感を持ち込んでた。で、Jimmyに話を戻すと、あいつはマジで すごいやつだよ。個人的意見で言えば、あいつのアルバムは間違いなく、あのジャンルで 今入手できる最高レベルのものだと思う。あいつの音楽は、何ていうかRy Cooder・ミーツ・ AC/DCって部分もあるし、お好みならBeefheartっぽいって言ってもいいけど、でも確実に オリジナルな要素もある。ま、Mats/Morganバンドのギターがキーボードとドラムに比べて フロントに出てこないってのは確かに言えてるけどね。 ragazzi: 「Trends and other Diseases」ではFredrik Thordendalが超ヘヴィなギターを 弾いてましたけど、あの後のアルバムではそういう要素はなくなりました。なぜでしょう? Morgan: 僕らは気に入ったものは何でも取り入れる。ギターを入れた理由は、単にその ギターが良かったからだよ。ギターがなくなったのも同じ。同じことを繰り返しやらなきゃ いけない義理はないもんな。わかるだろ? Fredrikはマジでいいやつだし、親友だし、 自分の得意分野にかけては完璧なプレイヤーだけど、あくまで「Trends And Other Diseases」のゲストプレイヤー。僕が思いついたアイディアを実行したらああなっただけさ。 ragazzi: 「Live」の音は、以前のアルバムに比べて70年代のジャズ系プログレっぽい テイストが多々あります。この手の音楽はもう現代的とはいえないのに、なぜ今やろうと 思ったんですか? 「Ta Ned Trasan」あたりは、昔のWigwamみたいな70年代の北欧 プログレ勢の曲のアバンギャルド版みたいに聞こえますし、ファンクっぽい感じもあります。 以前のアルバムはもっとアヴァン・ロック寄りで、こういうプログレとは方向性が違ったと 思うんですけど、この変化は目論見通りなんでしょうか? Morgan: その質問に答えるのは簡単。僕らは自分がやりたい音楽をプレイする、以上。 それが何て呼ばれるかは関係ない。わかった? 実際どう呼ばれてようと関係ないし、 現代的かどうかもどうでもいい。僕の好きな音楽で自分が楽しみたいだけで、他は無関係。 僕ら、自分たちがどういう音楽的路線に進むべきか話し合ったことなんてないしね。 「よーしみんな、今年はどういう方向性で行こうか?」みたいなのはナシ。僕らは僕らが 好きなことをやる。それだけさ。でも、やりたいことは常に同じじゃない。僕がいま やりたいって思ってる音楽は、2年前にやりたかったこととは違うし。ともかく音楽を 分類するのは簡単じゃないし、そもそも僕は分類自体に意味を感じないんだ。もし友達に 演奏を聴かせて、最初の反応が「これ、何ていうジャンルの音楽?」だったらげんなり するよ。実際、聴き手がジャンル分けのことしか考えられないような音楽なんて、 「本当の」反応を呼び起こせないような代物だってことだろ。僕に言わせれば、 音楽ってのは疑問も理解も説明もいらないものだ。結局は、それが君をとらえて離さない 魅力があるか、そうでないかってことに尽きるんだ。あと、僕は「プログレ」って 分類されてるグループにはたいてい辟易させられるんで、あんまり好きじゃないんだ。 だいたい「Wigwam」って何なんだい!? 聞いたこともない。 ragazzi: みなさんの音楽はオリジナリティがはっきりしています。キーボードのソロには ジャズのハーモニーが多用されていて、決してわかりやすい音楽とは思えませんが、 確固としたファン層みたいなものはあるんでしょうか。アルバムの売り上げはどうですか? Morgan: 最初の答えはイエス。ファン層は掴んでる。次の答えはノー。たいして売れてない。 でも、なんでかって言えば、僕らが既存のレコード会社のバックアップを受けてないからってのが 大きい。僕らは何でも自分でやってるけど、これはなかなかしんどくてね。協力が必要 なんだろうな…。でも僕らのCDを気に入ってくれる人たちはたくさんいるはずだ。問題は、 そういう人たちに僕らの存在を知らせるにはどうしたらいいか、ってこと! ragazzi: あなたのドラミングはすごくハードで複雑で、独自のテクニックもあります。 「Live」では以前よりドラミングがハードになってますが、これは何か変化があったんで しょうか? 影響を受けたドラマーは誰? Morgan: 別に前よりハードに叩いてるわけじゃないけど、「Live」は初期のアルバムに比べて テンションが高いように聞こえるかもしれないし、実際そうなのかもしれない。好みの ドラマーの方は昔から変わってないよ。Christian Vander、Narada Michael Walden、 Gary Husband、Tony Williams、Bill Bruford、Terry Bozzio、Ronald Shannon Jacksson、 Elven Jonesあたり。でもずいぶん前からドラムだけを聴いたりはしなくなったな。聴く時には ドラムはそんなに重要じゃないんだ。XTCとか、あとUnivers Zeroとかも、ドラムは脇役 みたいなもんで、肝心なのは楽曲だろ。ドラムが叩きまくりだけど曲がショボい音楽なんて 山ほどあるしなあ。曲の作りなんてどうでもいいじゃん、みたいなのが。 read.cgi ver 07.5.4 2024/05/19 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる