ラミアとかリリスとか古代の神話・伝説によく出てくる名前が多い、旧アナログ盤の3面がハイライトだと思う、
1面も好きだが。ちなみにリリスは古代ユダヤの伝説に出てくる、イブの前のアダムの最初の妻で、悪魔の娘。
楽園でアダムとイブを誘惑する蛇もリリスだとされる。古代ヘレニズムの神話によく登場する女性の魔性の原型とされる。
一方のラミアはギリシャ神話に出てくるゼウスとの間にできた子供を殺された恨みから、他人の子供を奪って
生血を吸う復讐の女性。どっちもユング関係の本でよく見かける、女性性の悪魔性の代表選手だな。

曲の流れから行けば、リリスに誘惑され夜のトンネルに入り、ラミアのプールで血を吸われるが、
その瞬間ラミアは苦痛で死に絶える。リリスも蛇ということはリリスとラミアはグルで、誘惑した坊やを
骨抜きにしようと企んでいたんだな。当時ユングに傾倒していたガブリエルが、永遠の女性性を求めて描いた
自分自身の通過儀礼みたいなものだったんだろう。
それに付き合わされて演奏パートの上にガブリエルのオナニーを顔射されたハケットは、たまらなかっただろうな。