さらに、そのミューマガ別冊「プログレのパースペクティヴ」(プログレ嫌いな奴らが書いたプログレ本)だけじゃなく
オントモが99年に出したヤングパーソンズガイドトゥプログレッシブロック(緑)もそういうとこあって
国別の章立てしてて(なぜかカンタベリーはイギリスから独立)イギリスものはわりと王道なんだけど
案の定アメリカと日本はいかにも「プログレ嫌いな奴らによる選盤」でプログレというよりニューウェーブ色が強い。
もちろん個人的にはニューウェーブも好きだし「80年代においてはニューウェーブが最もプログレッシブなロックだった」と言いたいのもわかる
(だが、ならばなんで、他のプログレ本もだけど、イギリスだけニューウェーブ除外なんだよ)
し、プログレとニューウェーブって言われてるほど断絶してなくてわりと人脈が繋がってたりもするのだが、
アメリカに関しては「カンサスとかはどう広義に解釈してもプログレという範疇に収まらない」(大鷹)と切り捨て
(名前は出してないけどボストンとかも含めてみんなひとまとめに「産業ロック」としてゴミ扱いなんだろうな)
日本に関しては「アニメの同人誌クラス」「本書を手に取った心あるリスナーが誤ってでもそれら妖精の絵を使ったようなシロモノを掴まされないように」(中野)とボロッカスに貶してる。(妖精云々はいわゆる「お城系」か)
それはまさに「スタイルとしてのプログレ」は総じてクソだと言いたいのだろうけど
べつにそういうのが好きな人がいたっていいしそんなの好みは人の勝手だろうと思うのだが
(まぁプログレ板にも「お城系は日本の恥」とか「糞シンフォ系がプログレをダサくした」とか言ってそのへんを毛嫌いしてる奴らもいるけどな)
そんなわけだから、その10年後にシンコーから出たトランスワールドプログレッシブロック(白)で
アメリカン産業ロック系プログレハードやプログレメタル、それに日本のお城系をむしろ大々的にフィーチャーしてくれたのは
10年越しのリベンジみたいで胸がすく思いだった。
いやまぁ、ドリムシはともかくクィーンズライクとかミートローフとかを「プログレ」の枠に入れられると違和感アリアリなのだが
(だがTOTOのファーストの1曲目のインストはプログレだと前々から思ってたのでそこは納得だが)