フロイトの研究の後、個人的心理であるサディズムマゾヒズムは社会の人間関係で作られると考えたエーリッヒ・フロムが出てくる
彼はサディズムマゾヒズムを逃避のメカニズムのひとつだとした
何に対する逃避かというと、人間が成長過程で感じる様々な孤独と無力感である
人は生まれてしばらくは母親や家族と完全な一体感を感じている
何故なら幼児は自分と他者を区別することが出来ないから
しかし成長して自我が生まれると同時に自分は一人であると気付く
この孤独が社会の中で満たされない場合
もしくは幼い頃は誰もが持つ全能感を社会に出て失ったとき、人はサディズムマゾヒズムを帯びた性格になっていく
サディズムは端的に言えば他者を自分のものにすること
これで孤独を癒やし、支配することで無力感な自分を打ち消し強い自分を手に入れようとする
またマゾヒズムの傾向は他者に服従すること
他者の所有物になることで孤独を癒し、無力な自分は有能なサディストに服従することで無力であることを受け入れてもらうことができる
孤独と無力感というのは人間にとって耐え難い感情だからこそサディズムマゾヒズムによってその危機的心理状態から逃れようとする
というのがフロムの理論である

長文になったけどいまのところ主なサディズムマゾヒズム研究はこんなところ

だいぶ大雑把だからなんか違和感覚えるところあったら言ってね