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精神分裂病とは絶対的・科学的な研究の結果ではなく倫理的・政治的な判断によって
生じたものである。すなわち発見されたものではなく、社会的に構成され考えだされたものである
とする。症状はあるが病因は不明のまま作為的な病名だけが与えられているとする従来の反精神医学の
主張である。
2点目に、サズはこのような精神分裂病が社会的なものであるという前提にたち、患者の市民権や
法的権利において人権侵害がなされていることにふれる。
3点目としては、医学一般と精神医学を対比し、医師と患者関係について述べている。