勉強に対する未練または「幻想」を持って、社会生活から離れて
「独りぼっち」で、勉強ばかりしている20代が増えている。
いわゆる「スタディー(study)ルンペン」と呼ばれる彼らは、
長期間就職に失敗したり、就職しても適応できずに「人生逆転」を狙って、
20代後半になってもまだ勉強することを選択している。
一部では、こうした「現実逃避性学習」の副作用を懸念する声が出ている。
「一人前の社会人」になる時期を失したまま、現実感覚を失って、「勉強=大当り」とい
う幻想のみを追いかけている。
新卒は就職の機会が多いが、新卒でそれを逃した20代は雇用市場から歓迎されず、
こうした「スタディー・ルンペン」が増えてくる。
社会と職場で一番大切な時期で職歴・技術を身につけなければならない20代の人々が、
こういった形で空白状態に置かれているのは問題だ。
明確な目標なしに、長くは7〜8年間 『勉強生活』で転々としている人々が増えているが、
これは結局、組職生活への適応が難しいため、採用対象からも外される
スタディー・ルンペンたちは勉強さえお上手ならば、
今の状況が解決されるという誤った価値観を持っているようだ。
彼らは、年齢にふさわしい社会的任務に恐怖を感じ、いつも10代のマインドで
生きていきたいと思っているため、
ひどい場合は一種の退行性、固着性障害につながる可能性もある。