タイプ5は議論好きとありますが、彼の場合は率先して他人に議論をふっかけてくることはありません。いつも声は低く、早口にもならず、抑揚がありません。かれには名前をもじった変なあだ名がつきました。そのまま聞くと普通の名前なのですが、彼のフルネームを知っていると下ネタだと分かる巧妙なネーミングです。それを嫌がることもなく、気に入る素振りも見せません。その名前で呼べばちゃんと応対してくれます。煙たがられることもなければ、あだ名で呼んだからといって距離が縮んだとも感じることもありません(あだ名を使うかどうかというよりは話しかける頻度が多いと煙たがられるかもしれません)。あだ名などは彼にとってはただの記号で、変なあだ名を使えば使うほど「こいつはバカなんだ」と内心思われて終わり、使った側にそれが伝わることもないような気がします。それ以来そのあだ名が定着し、本人も修正しないので同級生にはそれが本名と思っている人もいたくらいです。彼からしてみれば我々は「箸が転んでも笑う」ような性格に映るのかもしれません。あるタイプ4w4(竜頭判定)は少しでも変わったあだ名で呼ばれると、ものすごく嫌がっているように見えましたが、まるで正反対です。

■よく使う単語は「バカ」
 かなり以前のことになるので、そう多くない彼との会話を覚えているわけではありません。ただよく使う言葉があり、それは「バカ」という単語です。タイプ5は「自分は賢い人物であるのは当然のこと」といわれていますが、確かに自分自身についてバカとはいいません。「・・・したら○○のようなバカなことになるから、、」といったような感じで会話の端々に「バカ」という単語が顔を出します。

今思い出せるエピソードはこのようなものです。竜頭さんにはこれでも判定材料が不足していると言われるかもしれません。もちろん私の判定が正しいかどうかもわかりませんし、仮にタイプ5だとしてもウイングは分かりません。近々久しぶりに彼に会いに行くことになりました。仕事の都合で顔を合わせることが多い友人に便乗することになったのですが、よく約束を取り付けたものだなと感心しています。学生時代にできなかった、エニアグラムの知識を踏まえた会話をしてみようと思います。
長文失礼いたしました。(おわり)