引きこもり・ニートは、責任を負うのを嫌い楽な方へと流れていく 『明日から本気出す』(苦笑)

 引きこもりやニートといった若者たちが増えるばかりだ。
彼らの多くは、ささいなことで傷つき、人生に挫折してしまう。「生きていく力」が驚くほど弱い。
面倒なこと、責任を負うことを嫌い、楽な方、楽な方へと流れていく…。

 でも、彼らだって「このままでいい」と思っているわけじゃない。この日、パネリストとしてシンポジウムに
参加したのは、いずれも引きこもりの経験がある30代の男性。自立を支援するNPO法人の施設で共同生
活をしながら、社会との“接点”を探っている。

 30代後半の堀内耕介さんは、「大学まではごく普通だった」。だが、仕事になじめず、人間関係にも疲
れて引きこもりに。親からの電話にも出なかった。今はその施設で暮らしながら不定期の仕事もしている。
「引きこもりの常(つね)で『明日からは頑張ろう』と思う(苦笑)。共同生活なら回りの目があるから簡
単にはサボれないでしょう」

 関屋(せきや)直樹さんは30代前半。進学校だった高校になじめず中退。20歳から10年間も
引きこもっていた。恋愛経験もまったくないという。現在は派遣で働き、NPO法人の仕事もこなす。
「『頼りにされている』ことがうれしい」と話す。自分の“居場所”が見つかったのかもしれない。

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080827/trd0808272017012-n1.htm
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