http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2008/080530_19.html
一部の形態のBS放送受信システムの電波干渉問題について


  総務省は、一部の形態のBS放送受信システムで、平成23年以降に使用開始を予定する
BS21チャネル及び23チャネルの電波を受信した際に、同システムから漏えいした電波が他
の無線システム等に干渉を与える可能性があるという事実を確認しました。関係事業者と
ともに対策のための連絡会を開催し、具体的な対策の検討を開始しました。

 1. 経緯
  現在、我が国には、BS放送用周波数として、国際調整手続を経て12周波数が割り当て
られていますが、このうち4周波数(17、19、21及び23チャネル)については現在使用され
ておらず、平成19年7月の電波監理審議会答申を受け、平成23年以降、BSデジタル放送の
ために使用を開始することが決定されたところです。
  これを受け、平成20年1月末から2月初めにかけて、これらの4周波数のうち2周波数(21
チャネル及び23チャネル)を使用して、現在情報通信審議会において審議されているBSデ
ジタル放送等に適用可能な新たな放送方式の検討のための実験電波を発射したところ、携
帯電話サービスを提供する電気通信事業者から、携帯電話(1.5GHzGHz帯PDC)基地局の一部
において受信障害が発生しているとの報告があったため、同実験を直ちに停止しました。

  その後、関係者及び総務省が協力して実態調査を行ったところ、屋外設置型のBS放送
受信用増幅器を使用している一部の形態のBS放送受信システムで、BS21又は23チャネルの
電波を受信した際に、同システムから漏えいした電波が既存の携帯電話等の無線システム
等に干渉を与える可能性があるという事実を確認しました(事実関係の詳細については別
紙1参照)。

 2. 今後の対応
  これを受け、総務省は、本日、関係者とともに「一部の形態のBS放送受信システムの
電波干渉問題に関する連絡会」を設置、第1回会合を開催し、今後、関係者が協力しつつ
対応策を早急に検討していく必要があることを確認しました(当該連絡会の構成員につい
ては別紙2参照)。