大学は遊ぶ所である。俺は実感した。
普段の授業中はDQN色丸出しのテニサーやサッカー、野球サークルの奴らが
先輩や友人たちの情報を駆使して要領よく単位を取り
卒業後は優良企業に就職している現実を俺は受け止められない
俺は高校時代と同様に勉強さえ頑張っていれば良いのだと思っていた
とある企業へ面接に行ったときの話
同世代の上位5%に入る学歴とほとんどが優の成績の持ち主である俺なら
きっと内定がもらえるだろうとそう思っていた
「あなたが学生時代最も打ち込んだことを教えてください」
面接官に聞かれる。もちろん勉強に決まっている
「そう・・・ですか。ではあなたのアピールポイントは?」
それはこの学歴と大学時代に取得した様々な資格だ
「・・・それしかないんですか?他には?」
何だと?"それしか"とはどういうことだ。十分なアピールになるだろうが
そう言いたいのをこらえる。
とりあえず真面目さが売りだ。仕事は真面目にやる。
そう答えたが
「普通仕事は誰だって真面目にやりますよ。生活が掛かってるんだから」
そう言われた。いちいちうるさい面接官だ
「では大学時代の経験について聞かせてください」
だから勉強を頑張ったと言っているだろう。あ、あと本屋でのバイトもあるな、
三ヶ月でやめたけど
「そう・・・ですか。では中学、高校時代に何かスポーツはやっていましたか?」
は?勉強で忙しいのに部活、特に疲れる運動部なんかやるわけがないだろ。
勉強に差支えが出る。成績がよければ教師からほめられる。
勉強しないで部活に打ち込んでたような馬鹿とは大違いだ
「・・・分かりました。以上です。」

後日、その企業から激励の知らせを受けた