私は、大したことは言ってないよ。
         ↓
かかる事態の結末は誰もが承知のはずある。この軽率の役者の顔ぶれを見れば、このような
惨状は充分に予測しえた事である。ええいままよ、こうなれば、かくなるうえは、ここに居る者が全員
もう、やけくそとなって、全員で放映館に行って、観てやって、その結果全員で憤死す
るをもって皇国の映画産業の礎となる光栄に、われら、なんの未練があろうか

私もそう思う。
松山ケンイチさんの横浜警備隊長の演技なども、期待できるし、役所さんが
三船にどこまで迫るか、7等身または8等身の松坂桃李さんで暑苦しさが出せるか
カラ一映画でどのようにして、旧作の暗さ、圧迫感にせまるのか、本当の気持ちは
原田監督の手腕に期待する事は大きい。貧しさや飢餓を経験した世代が
それを知らない世代の制作がかかわる映画を観ることになるが、そこに多少の違和感
があろうとも、そんな事は無視して先に進まないことには、日本映画そのものが
沈下してしまう。今後のリメイク作も1回にとどまらず、2回、3回となっても、むしろ
歓迎する。