今日は第二級の国家試験でしたね。受験された皆様、お疲れさまでした。

さて日本では戦前から、鉱石ラジオの組み立て方法が雑誌の記事として掲載される(専門誌にではありません)など、電波や音響の知識や技術が国民へ啓もうされていました。自分も鉱石ラジオを作った、という経験のあるご年配の方や、そういう話を教えてもらったという人も多いのではないでしょうか。

識字率の高さも相まって、国民の、工学や科学分野への興味の入り口として、ラジオ、そして無線が果たした役割は大きいです。

私事になりますが、小学生の時に電話級アマチュア無線技士の国家試験を受験し、共振周波数を求める公式、f=1/(2π√(LC))の、平方根の意味すら知らずに見事、不合格。その後奮起して、再度受けた国試で電話級に合格しました。

それでもいつも下から数えたほうが早い学業成績だった自分ですが、その後、中学に入り、定期試験、理科で合成抵抗(並列接続)が出たとき、正答できたのは学年で1割ほど、私よりも普段は高得点を取っている頭の非常~に良い友達も不正解でした。この経験で自分に自信がついたのでしょう。その後、理科と数学の得点が一気にアップ、つられてでしょうか、文系科目もアップ、偏差値も70ちょい手前と大きく上がりました。

私の場合は電磁気学や電波が性に合っていたのかもしれませんが、小中高で無線に接して、同級生たちよりも早くそうした分野を学ぶことは、その後の人生にも少なからぬ影響を与えると思います。成人して社会人になってからでも、系統立てて詳しく理解している分野を自分が持つことの意味は大きいですよね。

下記は、総務省が現在募集している、パブリックコメントです。
「ワイヤレス人材育成」とあるように、無線に関わる人材を広く育ててゆくことが求められています。ワイヤレス人材が日本の将来に与える影響も大きいと思いますし、多くのワイヤレス人材が活躍することを祈っています。

総務省|報道資料|ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案に対する意見募集
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000567.html
(~2022/12/16)