玉三郎が本当に好きだったのは今の松嶋屋と故・團十郎の二人だけ。
嫌いだったのは吉右衛門。
七段目のお軽で、松嶋屋と今の白鷗が由良助と平右衛門を交互で演じた際、
松嶋屋の平右衛門だと直に手を肩に触れるのに、白鷗だと、手が肩から
浮いていたのには一寸呆れた。
白鷗・吉右衛門兄弟はどうも役者仲間の評判の良くないのが同じ特徴。