それでも「若さ」は怖い物で、徹マンした疲れで、十三代目松嶋屋の菅丞相のチケット
を無駄にして暫く親父に歌舞伎のチケツトを買ってもらえなかったりとか失敗も多い。
やっぱり徹マンしてて「三人ばなし」で文朝師匠が『宮戸川』を出していたのに「どう
せお花半七」だろうと麻雀に没頭してたら「下」まで演ったと後から聴いて愕然とした
り、どっかで神経の張り巡らし方の緩い所はあった。山城少掾の『寺子屋』を聴いた時
は吃驚仰天して「とても歌舞伎役者には出来ない六段目」と感激はしたけど。