http://www.asahi.com/culture/update/0303/TKY201203020845.html
前進座劇場を閉館、売却へ 活動は継続
2012年3月3日5時49分

劇団前進座(中村梅之助代表)は2日、本拠地である
前進座劇場(東京都武蔵野市、500席)を来年1月の公演を最後に閉館する考えを示した。
耐震上の問題や維持費の負担もあり、隣接する病院の拡張用地として売却するという。

劇団としての活動は従来通り継続し、事務所と稽古場は現在の劇場の裏に新たに建設する予定だ。
前進座は国立劇場(東京都千代田区)、南座(京都市)、国立文楽劇場(大阪市)など全国を巡演する一方、
前進座劇場での上演は正月と秋の年2回にとどまっており、活動に大きな変化はないとみられる。

前進座は、歌舞伎界の門閥制などに反発した若手役者たちが、新しい大衆劇を目指して1931年に結成した。
現在の劇場は82年に完成し、花道や回り舞台を備えて親しまれている。