新作日本舞踊公演「夢追う子」 構成・演出・出演の松本幸四郎「踊りの力を感じて」(産経新聞)6/3(木) 12:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/37c052709ea37abe041ca442a65d503720e44806

構成・演出・出演の松本幸四郎さんは「何かを作るとき、決断力が大事。自分がやりたいことを揺らがずに信じなければ」と話す

総勢47人の日本舞踊家による新作公演「第4回日本舞踊未来座 祭(SAI) 『夢追う子』」が4日から、東京都千代田区の国立劇場小劇場で上演される。
東京五輪にあわせた内容で、本来は昨年上演される予定だったが、コロナ禍のため延期されていた。
自らも出演者であり、構成・演出を手掛ける歌舞伎俳優の松本幸四郎(48)は、「踊りが持つエネルギーを感じてほしい」と話す。

日本舞踊への固定概念を打破しようと、2017年に自身ら日本舞踊協会のメンバーで立ち上げた「未来座」の公演4回目。
今作は「祭」をテーマに、オリンピック選手になることを夢見る1人の少年が、神ゼウスから与えられる数々の試練を経て青年へと成長していく物語を日本舞踊で描く。
本来、オリンピックは神にささげられた競技祭。そこに同じ構造を持つ日本の祭りを重ね合わせる。

「出演者には、あらすじをヒントにいろいろな踊り方をしてほしい、とお願いしている。新作舞踊ではあるが、それを古典で培われた底力をもって、今に発信していく作品」と話す。

若手からベテランまで47人の舞踊家が集まる。「流派ごとの表現の違いや個性を楽しんでほしい」という。
そのため群舞も、演出家として統一感を求める場面もあるが、基本的には多様性を重要視。日本舞踊が持つ豊かな可能性を見せたいと考えている。