24日歌舞伎座昼夜見てきた。どれも良かったが、唯一満足できなかったのが袖萩祭文。
別にうまくなくてもいいけど、三味線の調弦狂ってないか? 唄も哀れさに乏しい声で味わいもない。雀右衛門芝居については良かっただけに残念。お君も好演。
あと、吉右衛門はこの役の播磨屋型に色濃く残る小芝居的なノリと芸風が合わない。初代が父歌六から受け継いだ大阪的なアクの部分が今の吉右衛門には嵌らない。十七代勘三郎はそこが合ってた。十八代勘三郎の袖萩との二役早替りで見たかったと思うことしきり。