小栗判官物は初めて見たので、今までの芝居と比較はできない。
いざりの仇討で初花が勝五郎の乗せた車を引き、滝の前で霊験で救われるのと
照手姫が判官を乗せて車を引くのと同じだと思っていたら
筋書きに、いざりの仇討が小栗判官を踏襲したという演出とされている
と書いてあった。

国立は松緑が大活躍だった。
それは、役柄自体がそういう役であるのも理由だとは思うが。
季節が変わっていく舞台美術が美しく、堅田の浦や雪に覆われた熊野の家、滝の景色が好きだ。
暴れ馬も大活躍で、見得を決めたりしていたが
新橋演舞場の天竺徳兵衛も、蝦蟇が立ち回りしたり見得をしたりで
今月は動物も大活躍だったな。
天竺徳兵衛は時間が短くなって、獅童の立ち回りはあまりなくて
かわりに蝦蟇が頑張ってる気がもしたが
獅童は元気そうだけど、無理させないような演出にしているのかと推測。
天竺徳兵衛は大分前に見たので細かい違いはわからない。
獅童は悪役や妖術使いは似合う。