>>776
一門同士が意地を張り合った結果、七代目と八代目が並立した。
八代目はやがて蓄膿症のために廃業して落語協会の事務方になる。
東京やなぎ句会でこれを踏まえた句「小さんにも事務員さんにもなる名前」を変哲さんが
目の前の十代目に贈ると一斉に感嘆の声が挙がったが、やや間があって八十八さんがボソッと言う。
「事務員で良かった。世を儚んで入水自殺でもしてたら『小さんにも土左衛門にもにもなる名前』やな」
すると隣の道頓さんが「そっちの方が字数がぴったりの名句です」と言ったとか言わなかったとか。
ちなみに、変哲は小沢昭一氏の俳号で、道頓は『まめだ』の作者の三田純市氏。
八十八が誰なのかは説明の必要はないと思う。