世阿弥を題材にした、杉本苑子の「華の碑文 世阿弥元清」は良いですよ。
これに触発されて描かれたのだろうと思う観阿弥・世阿弥親子の物語で
上杉可南子の「飛天の舞」という少女漫画も秀作でした。
(残念ながら絶版になっていますが)
この他にも、80年代後半から90年代にかけて、上杉可南子は、
少年に焦がれる老人の話「魚鱗」(敦盛の雰囲気)、舞妓と仕官の恋「名無指」、
弓にまつわる神事が絡む「せめて射よかし」など和ものを題材にした陰影のある
作品を多く描いていて、伝芸好きにはたまりませんでした。
(今は全く違う路線になってしまいましたが・・・)