東宝で観た。花→月→雪と観て、退団客入り云々は差っ引いて観て
全体的には 月>花≧雪 だった。
<芝居>
花:主人公の身勝手さに嫌悪感が起きるくらいの作品だったが、元がロシア文学だけ
  あって重厚だった。しかしヒロインは宝塚の娘役にしては異色すぎる。よくもまあ
  大劇場でやろうという気になったものだ。もう一回観るには濃すぎて体力が必要だ。
月:会話についていけないと置いていかれる感あり。話は後半端折りすぎだった。
  キャラが多ければ散漫になりがちなところをトップがトップの仕事をして求心力が
  あった。全体的に凝っていた。
雪:まず幕開きの舞台に大きな白ネギが生えてたのにびっくり。(雪組は納豆とか白ネギ
  とか、キムシンは食材を意識してるのか?)
  トップに宛書いた主人公だったが、宛書きすぎて軽い。まだ脚本演出でそれがカバー
  できたらよかったけどそれでも軽くペラい。主要人物全員の行動が全員なんだか
  思慮分別が無い。

<ショー>
花:らんとむがよく踊ってたなあ。曲のチョイスはセンスがよくてさすがミキティと思って
  たら、やっぱりDVDは著作権でバッサリカットかよ! 件のダブルデュエダンは
  確かに異例でファンがどよめくのも無理はない。綺麗だった。私的にはみわっちが
  年取ったなあと思った。
月:アニメだのジャングルだのサイトー趣味全開だったが、なんかそれがクセになる。
  人は選ぶだろうが、見てて全く退屈しないショーだった。私的には魂のルフランは
  アリだ。
雪:えーと、ラプソディックムーンの2番煎じ? 中村B節にもホドがあるぞ!?
  予算をフットルースに取られたのか、どっかで観たような衣装ばかり。いや新調も
  あるのかもしれないがそれがわからないくらいの没個性。それとキムにリフトは
  させちゃいけない…(月公演の後にさせちゃいけなかったな)
  使用曲は割りと好きかも。消化試合のような気にさせられるショーだった。

雪組は一昔前とカラーが変わりすぎて、一昔前一番観劇してた者にとっては悲しい…
(花と月はなんのかんのいってそれなりに継承してると思う。)