私の名は、メーテル。
つい三ヶ月前にこの宝塚という惑星にたどり着いた女。

小さな頃から母にこの惑星の魅力について聞かされていたわ。
「お祖父様は宝塚が大好きで、お母さんも小さな頃から連れていってもらってたのよ」と。

もう耳にタコってぐらい聞かされて、おかげでその当時は正直興味は無かったの。
でも昨年、その祖父が天に旅立って…私はついに旅立つその時を見送れなかったわ。

全く実感が沸かなかったけど、ある時ふと思ったのよ。
祖父が愛した宝塚を観てみたい と。
そしてついにこっそり行ってみたの。
……はまってしまったわ。
そして私の世界が変わってしまったの。
今では四六時中贔屓のことばかり考えてしまう自分がいるわ。
もっと早く観に行けば良かった…
そしたらもっと祖父と話せたかもしれないのに。

そして初めて観劇した時、やっと祖父の事を受け入れられた気がしたわ。
同時に祖父と一緒に観劇出来たような気もしたの。

これで宝塚への愛は受け継げれたと思うわ。
祖父から母へ母から娘(私)へ。
こうして宝塚を愛することで、すこしでも祖父に近づけたような気がするの。
お祖父様、大好きよ。愛しているわ。