>>70>>71

個人的には、イザベルと結ばれて、壁に囚われて抜けられなくなるのは、
>>70さんのおっしゃるような「妻=家族=社会的地位」というのも
もちろんあると思うけど、それ以上に、もっと単純に恋は牢獄、みたいな…。
ネガティブな意味ではなくて、人は誰しも何かしらに囚われて生きていて、
その捕らえるものとしてはやはりめくるめく恋wが最強なのでは、と。
イザベルはデュティユルによって旦那から解放され自由を得たけれど、
結局今度は自らデュティユルに捕らえられることを選んだ。

捕らえるものの象徴である刑務所長は、逆に勤めや自分の限界に囚われていて、
もはや夢を追うこともできない。
身体を牢獄に捕らえられているデュティユルの方がずっと自由。
壁(社会規範、ルール、心を縛るもの)は必ずしも制限するものではなくて、
自由を与えるものなんだと思う。